2010/02/07 (Sun)
劇場版魔法少女リリカルなのは1st見てきた
ちゃんと冬コミで買った恥ずかしい前売り券使ったよ!
というわけで忘れないうちにさっさと感想。5年前(!)のTV版が元ネタなんだしネタバレの扱いとかどうでもいいよね、っていう方針でいくのでその辺よろしくお願いします。
★TV版より良くなったところ
フェイトが母親から独立する物語、というところがしっかり描かれていた。
「しっかり」というのがポイント。TV版でも同じ内容が描かれていたはずなんですが、とてもわかりやすくというかよく再解釈されていた感じがします。おかげさまで、TV版ではTake a shotが流れるあのシーンがより共感できて泣ける展開に。今回挿入歌はDon't be longに変更されているわけですが、作曲が同じ矢吹俊郎なので同じように泣かせにかかってくるよ!
★TV版から削られたところ
フェイトの物語をより主軸に置いたことにより、当然削られたところが出てきました。具体的にはこの辺が減った。
・なのは周辺の人間関係描写
特に高町家は全然描かれませんでした。なのは以外の高町家の人間って、画面には一応登場したけど台詞あったっけ?っていうレベル。翠屋も全く出てきません。
・影描写
新房監督的演出といった方がわかりやすいか。黒い影と赤背景を使った特徴的な演出が全く出てこなくなりました。TV版で言うと1話冒頭のユーノが倒れるあたりとか演出が全然違う。あとは、なのはのモノローグ関係は殆どシーンごと消滅してますね。
結局のところ、フェイト周りの物語をより目立たせるために周辺の演出はばっさり切った感じ。特になのはの「自分も孤独なんだ」的な心情描写が9割方カットされて、物語の大部分がなのは視点ではなく神の視点になってます。TVシリーズ13話をどうやって2時間強に収めるんだろうと思ったら、なるほどそう来たか。
TV版の第1期って実にいろんな要素が入ってて、序盤は普通の魔法少女っぽさを出そうとしたり、物語のつまじまを出来るだけ合わそうとしたり、某原作とリンクさせようとしたりとかしてたんですけど、A'sになってその辺割と無くなってるし、今回もばっさり切られてますねぇ。
物語のつまじま合わせをちゃんとやるあたりは結構好きだったんだけど、あれはTV版ならではの演出かなぁ。ほら、リンディさんが高町家まで説明に来るあたりとか。まあ視聴者に対するアリバイ工作っぽい感じもするんだけど、「小3が1週間家を空けるとかおかしくね?」とか結構気になったりするんだよねー。
★全体を通して
正直言うと、序盤いきなり作画が不安定だしTV版のシーンがばっさばっさ切られてるしで、本当に大丈夫かという不安になったんですよ。でも後半はスッキリまとめて、終わってみると綺麗にまとまってとても良かったなぁという感じ。前夜にTV版全話見てから行ったせいでどうしても比較が中心になってしまうんですが、少なくとも悪くはなってない。
ただ、ものすごい新要素があるわけではなく、あくまで「地が良いものがもっと良くなった」という感じ。あまり新しいものを期待しすぎると肩すかしを食らうと思いますが、地が良いだけに何度見ても良いと思いますよ。
★その他
レイジングハートよくしゃべるし、というか遂に砲撃用トリガーついちゃったし、バリアジャケットもリボンじゃなくて装甲みたいになってたし、今回もやっぱり魔砲少女でした。
Copyright(C) 2000-2011 karia All Rights Reserved.