2007/02/20 (Tue)
[mobile]デュアルスライド機構のWindows Mobile端末「EM・ONE」登場
バカにすんなー!!!
何だよこれ、今までのW-ZERO3シリーズの集大成じゃねーか!それが何でイー・モバイルのフラグシップ端末として出てくるんだよ!
端末の詳細を見ると、ワンセグ・11g対応無線LAN・Bluetooth・USBホスト機能を内蔵し、最初からクレードルやVGA出力を考慮した端子構造をしていて、SDRAMはZERO3シリーズの倍(128MB)、フラッシュメモリはZERO3シリーズで一番大きい004のさらに倍(512MB)。液晶はワイドVGAで、表面に無くなった十字キーの設置場所をキーボード部分に確保するためデュアルスライドという新機構を採用。マイク・スピーカーは当然装備(スピーカーはZERO3と異なりステレオ)され、それでいてZERO3より断然薄くなり、重さも初代ZERO3の30g増しで収まる範囲。さらには別途大容量バッテリーも用意されるそうです。
ここまで見ると賢明なZERO3ユーザーなら、「これW-ZERO3の全部入りバージョンじゃん」とおわかりになるはず。ワンセグは[es]で別売りオプションという扱いだったし、Bluetoothは本体に内蔵して欲しい機能としてよく挙げられる筆頭の機能だったわけですよ。さらにソフト面でも今までのZERO3にあったソフトが(必要性が微妙な名刺リーダーを除いて)全部入ってるわけで……。さらにさらに、標準搭載のブラウザ・MobileIEが高解像度に対応して神ソフトになっとる。ZERO3には糞なバージョン注1しか搭載しなかったくせに!!!!
こんな端末がWillcomから出てきたら全力で予約した上に発売日に朝一で有楽町ビックに並ぶ勢いなのに、なんと販売元は新規参入のイーモバイル……。おかしいよ!今までのW-ZERO3はベータテストだったのかよ!しかもイーモバイルはPHSじゃないので下り最大3.6Mbpsという快適なインターネットをお楽しみ頂けるわけで。それでいて月々6000円、PC繋いでも同額で使いたい放題。やったーアンテナが新しくなって70kbps越えたよーとか言ってたのがバカみたいです。
と、まあ騒ぐのはこれくらいにして。
イーモバイルは最初の1年間データ通信専用キャリアとして登場します。通話サービス&NTTドコモとのローミングは来年3月からなので、当初1年間のエリアはめちゃくちゃ狭いです。さすがにFOMAより狭いエリアでサービス開始とは思わなかった。2ヶ月後にはオレンジの範囲までに広がるそうですが。端末価格については2年契約で39800円とW-ZERO3と同じ値段。いや、本体価格95000円なんて書いてあるけどこんなの飾りだよ。常識的に考えてみんな39800円で買うに決まってる。
というわけで、通話定額のためにWillcomへ加入してる人は、ここまでの文章を読んで「DQN落ち着けwwwww」とか思われるかも。でも、Willcomは通話定額だけのキャリアなのか?と言われるとそうではないはずだし、イーモバイルが来年通話サービスを始めたら立場は同等になります。そして通話定額にはソフトバンクというライバルが既に登場済み。今回データ定額側にも強力なライバルが登場したことで、Willcomが一体どういう対応を取るのかは注目に値すると思います。ここまでされてハイエンド端末を全然出さないとか、高速なメニュー(4xとか8xとか)を値下げしないなんてことになれば、Willcomの未来は無いというか、少なくとも私はWillcomを解約してau一本化orイーモバイルとauの併用を検討します。
注1 液晶はVGAなのにソフト側がQVGAにしか対応しておらず、画像が2倍に拡大して表示されるなどレンダリングが終わってる状態だった。
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2年使用前提のインセンティブがあるから39800円で売れるわけであって、普通に売ったら95000円の機械でしょ。W-ZERO3とは元々かけられるコストが違うから仕方ないじゃん。