トップに戻る Last Update : 2001/04/30

小泉首相と自民党

参考資料

読売新聞社による世論調査:小泉首相の支持率87%

朝日新聞社による世論調査:小泉首相の支持率78%・不支持率8%
14%の人が「どちらでもない」と答えたことになります。以下、「世論調査」はすべて朝日新聞社によるデータです。

side=2 MLでの投稿を見ると、世論調査とは正反対に小泉首相の不支持率100%です。


3月に戻って考えてみましょう。森総理の支持率はたったの9%でした。この時点で考えられた選択肢は3つ。

1 森続投
この方法は「次の参院選挙で自民党をたたき落とすことができる」という利点があります。あのドロドロとした自民不振が続けば、簡単に「与党3党を足しても過半数割れ」になったでしょう。

しかし、あの政権下で7月まで存続したとすれば、日本が腐れ果てるのも時間の問題。それ以前に「参院でいくら過半数でも大した実権はない」という点があるためこの案はダメ。参院に首相を選ぶ権利はない。

2 森退陣、現在の野党から新総理
公明、保守が自民を裏切るか、自民無いから離反(ex:加藤政局)が出ない限り無理。現実的ではない。もっと根本的な問題としては、総理になれるほど力のある人間がいないという懸案が。

3 自民党総裁選で新総理を選出、森は退陣
マトモな選択肢はこれしか無かったわけです。自民執行部もさすがに森を続投させるわけにはいかず、やはりこの選択肢を選ばざるを得なかった。


さて、総裁(=総理大臣)選では誰を選ぶべきだったのか。

橋本元総理は前にやってダメだったじゃないですか。問題外。

というか、「構造改革」を明言してるのは小泉氏だけなのはご存じの通り。他の人は誰がやったって同じ。誰か「この人なら構造改革をやってくれる」という具体例を挙げられる人はいますか?

ということで、小泉氏に即決。
なお、この際に「この人は過去にこんなことをしていた」というような事実は参考程度にとどめましょう(不祥事は除く)。そんなことを気にしていたら、あの党からは誰も選べなくなります。そういう「寝返り大好き」な人たちの集まりですから。


最後。小泉総理で本当に良かったのか。

1 「構造改革」ばかり言ってるけど具体策は何も言ってない。
「景気対策優先」ばかり言って根本的な解決策は何も言わない人よりはよほどマシだと思いますが。赤字国債増やしたり公共工事増やすような人を総理にしてまた同じ道を辿るよりは、口先だけでも「構造改革」って言ってくれる人を総理として立ててみた方が期待は持てます。もちろん「やっぱりダメだった」というリスクはありますが他に期待できる人がいないんだからどうしようもない。

2 「脱派閥」とか言ってるけど結局派閥に縛られてる。
少なくとも「派閥順送り人事」は脱したかと。「順送り」はダメな人間でも閣僚にしてしまう最悪のシステムでしたので、それを脱しただけでも大きな進歩かと思われます。

2-1 入閣したのが森派ばかり
「森派びいき」と考えるか「小泉氏の人脈がたまたま森派寄りだった」と考えるか。小泉氏の言動を信用するかしないか。

2-2 民間や女性を入れたのはただの人気取りだ
今までの内閣に女性や民間人の観点が足りなかっただけ。
国民の人気を取るのはそんなに悪いことですか?名前も知られていない政治家ばかりで内閣を固めるほうが間違っていると思いませんか?

2-3 田中外務大臣ってどうよ?
森総理とは違った意味での「爆弾発言」に期待。機密費さえ暴いてくれれば満足です(かなり誇張表現)。田中総理の時代にファーストレディ代わりとして海外に出た経験があり、大臣になってからも通訳無しで電話会談とかやってくれたので、単なる人気だけではなくてそれなりに期待は持てそうです。


(私を含む)国民の多くだって信用なんかしてませんよ。せいぜい「公約通りやってくれると信じたい」という程度。だって現実的な選択肢はそれしかありませんから。(実際の世論調査でも「首相としての実力がある」と答えた人は半数に達しませんでした。)
信用できるかどうかはともかく、しばらく見守ってみませんか。

ということで、私の首相支持度は「どちらでもない」という立場。さすがに「支持率87%」は過剰な期待をかけすぎ。まあ、このまま何もしなかったり失態を見せたりすれば、何故か小泉支持率の高い民主支持層あたりを皮切りに、一気に支持率が落ちるのは明白ですけどね。


追記

「小泉総理を支持する?しない?」と聞かれたら、そりゃ「しない」って答えたら嘘になるから「する」って答えた‥‥。

という場合を考えると87%も納得できるかも。「どちらでもない」という選択肢を覚えましょう。

所信表明演説はいまいちでした。相変わらず具体的な政策が見えてこない。

一番具体的な政策は「小泉内閣メールマガジン発行」ですか。


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